心と体に輝きを与え続けるジャズダンスチーム

ダンスを通じて、元気いっぱいに輝く子どもたちを増やしたい。

ダンシングチームKIRARA(キララ)は、500人以上のメンバーが所属する兵庫県最大のダンシングチーム。地域のイベントやお祭りにも積極的に参加し、より多くの人たちに元気を与え、地域の活性化や芸術文化の普及に取り組んでいる。「ダンスを通じて子どもたちに豊かな心を育みたい」と語るKIRARA主宰の西尾 弘子さんに現在の活動や今後のビジョンについて話をうかがった。

■活動内容

高校で体育教師の経歴を持ち、長年ダンスに従事してきた西尾弘子さんが35年以上前に立ち上げたダンシングチームKIRARA。明石を中心に神戸、加古川、加古郡に拠点を設け、3~88歳までの500人以上のメンバーが所属する。年間100近いイベントやお祭りに参加し、ジャズ、フラダンス、タップダンスなど多彩なジャンルのダンスを通して地域を盛り上げ、兵庫県の文化芸術の発展にも貢献。これまでに多くの卒業生を輩出し、星野源のバックダンサーや劇団をはじめ、東京の第一線で活躍するメンバーもおり、業界から一目置かれている。

■ダンスを兵庫県の文化芸術に!

恋ダンスやバブリーダンスなど今、日本では空前のダンスブームが起きている。芸術の秋を満喫する毎年恒例のイベント『明石市芸術祭2021』が、2021年11月6日(土)・7日(日)に開催されたが、特に盛り上がったのは、総勢15チームが多彩なダンスを披露する『明石Dance Carnival』。コロナ禍でイベントの中止・延期が続くなか、久しぶりに舞台で踊ることができたメンバーたちは、その喜びと感謝の気持ちを体で表現し、最高のパフォーマンスをみせてくれた。その様子を笑顔で見守っていたのが、KIRARAの主宰の西尾 弘子さんだ。

「照明を浴びて舞台に立てること。お客さまの前でダンスができること。子どもたちは感謝の気持ちを込めて精一杯に踊ってくれました。お客さまからは、『ダンスを見て元気が出た。コロナで止まっていた日常生活がようやくスタートしました』とたくさんの感謝の言葉をいただきました」

35年以上、地域で活動を続けているKIRARAにはファンが多く、毎年、この日を楽しみにしている人たちが多いという。

KARARAは、35年以上前に西尾弘子さんが立ち上げたダンシングチーム。今では500人以上のメンバーが集まり、明石市を中心に広いエリアで活動を行っている。コロナ前には、年間100近くのイベントやお祭りに参加していたそうだ。なかでも「地域と出会い、ふれあい、笑いたい!」と考えて企画したのが、市民参加型の『明石子午線どんとこいまつり』である。

「踊っている人も見ている人もひとつになり、同じ空間を共有できるのがお祭りの特徴です。その場に行くだけでエネルギーを感じて元気になり、笑顔になって帰っていただく。また、メンバーたちもお客さまの熱気を肌で感じながらダンスを踊ることがやりがいにつながり、人の温かさや力強さを感じて生きていることへの感謝の気持ちが芽生えます。そういった意味で、積極的にお祭りには参加しているんです」

西尾さんは早くから明石洋舞協会の発足に力を注ぎ、現在は会長に就任してダンスの普及活動に着手。県内の幅広いエリアで他のパフォーマンスとのコラボレーションにより、ダンスの輪を広げている。「元気な兵庫」を目指し、誰もが誇りと愛着が持てるよう、ダンスを兵庫らしい文化芸術に育てていきたいと心から願い、情熱を傾けている。

 

■ 子どもたちの“いいところ”を引き出す

西尾さんは、なぜダンシングチームをつくりたいと思ったのだろう。その理由について次のように語る。

「ダンスを通して元気な子をいっぱい、この地域に増やしたいと思ったんです。たまたま、私がダンスをしていたのでダンシングチームをつくりましたが、バスケットでもバレーボールでも何でもいい。子どもたちの“いいところ”を引き出したいという想いからスタートしました」子どもたちの心の中には数えきれないほど、様々な想いや願いがある。自分自身と向き合い、その想いをリズムに乗せて体で表現していけるように、西尾さんはたくさんの言葉を投げかけ、ときには音楽を止めたり、外に出て話し合ったりしながら、元気いっぱいに心から楽しんでダンスができるようにサポートする。
「昔は、私が語りかけるとすぐに笑ってくれ、いいところを引き出すことができました。けれども今はコロナの影響もあり、笑っていいのかな、意見を言っていいのかな…と遠慮する子どもが増えてきたように思います。それでも『いいんだよ』と優しく語りかけ、元気な子を増やしたい。その願いは当時も今も変わりません」

■ 子どもたちと一緒に多くを学ぶ

ダンスだけでなく、挨拶や日常生活もきちんとできる子どもに、活動を通じて人を思いやる心、感謝の心、頑張る心などを学んでほしいと語る西尾さんは、教育にも力を入れている。

「教育といっても学校の勉強ではなく、心の持ち方ですね。例えば受験シーズンになると、すべてを辞めて受験一本に絞る子どもがいます。それも一つの方法ですがKIRARAでは、受験に挑戦しながらやりたいことも続けて頑張ってほしいと考えています。もし、受験に失敗しても『人生が終わった』とくじけてはダメ。そんなとき、私は『おめでとう』と言うんです。おかしいと思うかもしれませんが、本人が行くべきところでなかった。もっとふさわしい、自分に合った進路や将来の道がある。だから次に向かって一歩を踏み出そう。そんな心の持ち方を教えていきたいと思います」

逆に、西尾さんが子どもたちから学ぶ機会も多いという。東京から訪れてきた小学1年生の女の子が「私は耳が聞こえない」と伝えると西尾さんは「だから?」と返した。その言葉を聞き、どこに行っても特別扱いされてきたが、KIRARAではみんなと一緒に楽しめる。そう感じて女の子は仲間に加わった。

「彼女は音のない世界で、いろんなダンスを踊ります。床の振動や空気の流れで音を感じ、私が何を言おうとしているのかもわかるんです。その能力は本当にすごいと思います」現在もダンスを続け、ワークショップなどの活動にも意欲的に取り組んでいるそうだ。そのほかにも星野源のバックダンサーや劇団に在籍して首都圏で活躍するメンバーをはじめ、多彩な分野に挑戦する子どもたちに刺激を受け、たくさんのエネルギーをもらっている。

■ KIRARAの“輝く精神”を伝え続けたい

「ダンスを通じて、地域の人たちに元気を与えていく」を合言葉にボランディア活動にも力を入れ、その一貫として毎年、地域の福祉施設に出向いている。スポットライトを浴びながら歌声を響かせ、華麗にダンスを踊るステージは夢の世界。利用者の方々から大きな拍手が湧き、「ありがとう」という感謝の言葉を聞くたびに人と人とのつながりを感じ、その大切さを子どもたちは学んでいく。ダンスは多くの人の心を豊かにし、ときには勇気を与え、生きる力を与えることができる。2011年3月に東日本大地震が発生した際には、現地に復興支援活動に行くスタッフの方々が元気になるようにダンスを踊って送り出した。

多彩な活動を続けるKIRARAの今後を、西尾さんはどのように考えているのだろうか。

「KIRARAを立ち上げてからの30数年はあっという間でした。子どもたちとご家族の方々は、この地域の宝物。こんなに素晴らしいチームはありません。40年、50年とできる限り続けていきたと思います。ダンスチームはもちろん、みんなでワークショップを開いたり、スイーツショップを始めてもいい。『昔、私たちはダンスチームの仲間だったんだよ』と言いながらKIRARAの精神を受け継いでほしいですね」

時代が移り変わっても、この地域にKIRARAの“輝く精神”を根づかせたい。そんな想いを伝えていく新しいメンバーを集め、育てていきたいと西尾さんは満面の笑みで語る。この地域で子どもたちがどのような花を咲かせ、可能性を広げていくのか、今後がとても楽しみだ。

■ 輝くダンサー募集

KIRARAを発足してから30年以上の年月が経ち、私と子どもたちの年齢はどんどん離れています。ここ数年、感じているのは、子どもたちに気を遣わせている私がいること。以前なら、私が下を向くと「おんぶ、おんぶ」とその上に追いかぶさってきたり、抱っこを求めてくる子どもたちがたくさんいました。ママと同年代だから安心し、同じように甘えてきてくれたのですが、今は「そんなことをしてはいけない」と遠慮されることも。一人ひとりの“いいところ”を引き出すには、若いスタッフが必要だと痛感しています。私の役割は、スタッフを育てて次の世代へとつなげていくこと。子どもたちが輝ける場をつくり、地域を活性化したい。そんな想いに共感していただける方を求めています。

ダンシングチームKIRARA

KIRARAとは

心と体に輝きを与え続けるジャズダンスチーム。神戸、明石、加古川、加古郡、に拠点を置き活動しています。

2歳~88歳までのメンバーが所属する兵庫県下一の大所帯のチーム。

いつも何かに感動し何かを表現することをモットーに元気いっぱい、笑顔いっぱい、魂をふるわせ踊ります。

ダンスを通じて子供たちが豊かな心となるようにと思っています。

 

KIRARA主宰 西尾 弘子 [Hiroko Nishio]

プロフィール

•             血液型:O型

•             キャッチフレーズ:今を大切に!一生懸命生きる!!

•             好きな言葉:輝き☆はばたき

•             好きな花:バラ

•             好きな色 : ブルー、ホワイト、ピンク

•             好きな食べ物 : 和食、和菓子、フランス料理に赤ワイン

•             元大阪女子高等学校体育教師